【映画/感想/DVD】DVDで「ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-」を観ましたよ。
DVDを購入して、「ドラゴンエイジ -ブラッドメイジの聖戦-」を観ました。
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簡単な内容説明 |
コンピューターゲーム「DRAGON AGE」のCGアニメ映画。 創造主とその婚約者アンドラステを信奉する、アンドラステ教会。 教会の剣たるテンプル騎士団の他に、彼らの腐敗を内部から監察する内部組織として、シーカーズが存在する。 シーカーズに所属するカサンドラは、一族をブラッドメイジに殺された恨みを抱きながら、サークル(魔道士たちの組織)に属さない背教者狩りに精を出していた。 ある日、カサンドラが所属するシーカーズの部隊は、ブラッドメイジの一団から1人の少女を救い出した。 その少女は、サークルが行方を捜していた少女であったが、シーカーズの長ハイシーカーは身柄の引き渡しを拒否。 不審に思ったカサンドラの師であるシーカーズのバイロンは、少女を仲間の下で保護しようと連れ出すが、カサンドラに見咎められてしまう。 バイロンが裏切り者なのか、ハイシーカーが裏切り者なのか、混乱するカサンドラたちに、ブラッドメイジの追手が迫り…… |
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と言う事で、今回は「DRAGON AGE」のCGアニメ映画を観た感想です。
「DRAGON AGE:ORIGINS(▲)」のマニュアルに映画化決定と書いてあったので、当時から興味はあったけどすっかり忘れていました(^^;
今回、シリーズの通しプレイに際し、一応Ⅱの前日譚に当たる正式な外伝と言う位置付けでもあるので、このタイミングで観てみました。
まぁ、観てみた結果、色々突っ込みたくなる内容でしたが(^Д^;
基本的に、2012年当時のCGアニメ映画としては、普通に面白いと思います。
この手のCG作画は、ゲームのムービーを見慣れた人間には違和感ありません。
一応、一部のおっさんキャラは、話すとほうれい線が濃くなって、黙ると消えるのが気になったけど(^^;
内容の方に気になる点が多く、ファン向けとも一般向けとも言い難い作品ですね。
内容としましては、ダークファンタジーRPG「DRAGON AGE」の番外編で、Ⅱではストーリィテラー的な役割で登場する、カサンドラが主人公。
そのカサンドラが、ちょっとした陰謀に巻き込まれ、それを阻止する過程を描きます。
パッと見良くあるファンタジーっぽいですが、「DRAGON AGE」の設定や世界観って、独自色が強いです。
例えば、ファンタジーの定番である、エルフやドワーフ、魔法、魔道士の設定がかなり違います。
だから、ファンでは無い一般層が観ると、少しずつ違和感を覚えるかも知れません。
まぁ、よくよく考えたらエルフ、ドワーフは出て来ないし、魔法もいい加減な描写だから普通っぽいし、問題無いかな?(^^;
基本、ファン向けの番外編として、企画はされています。
しかし、絶対この監督ゲーム遊んでいないだろ、と突っ込まずにはいられません(-∀-;
インタビューを見た限りでは、一応提供されたサンプルは遊び倒したそうです。
それも、絶対英語版だと思う。
ORIGINS日本語版と、固有名詞の扱いが違うので、日本のファンとしては違和感しかありませんでした。
教会がチャントリー、教皇がディヴァイン、テンプル騎士団がテンプラーズと、英語をそのまま片仮名にした呼び名になっています。
ちゃんと、ゲームの日本語版と合わせてくれんと(-'-;
これが、あちらで作られた外国映画なら、翻訳担当者の違いとしてスルー出来るんですが、EA側から打診されて日本人監督が日本人スタッフと日本映画として作っているから引っ掛かる(^Д^;
大司教は大司教やしw
そして、当初カサンドラは二刀流で戦います。
しかし、稽古では片手武器・盾で稽古して、途中二刀流になったり片手剣のみになったり。
ゲームのシステムに照らすと、タレントが分散して弱くなるので、普通こんな選択はしません。
敵であるブラッドメイジは、魔法を使わず肉弾戦を仕掛けて来るし、味方の魔道士含めゲームで言うと何の魔法なのか良く判らない魔法ばかり使うし(-'-)
さらに、人間含め全ての種族の敵であるダークスポーンのオーガと、過去ドワーフが対ダークスポーン用に開発したゴーレムを、ブラッドメイジが操っています。
そんな設定聞いた事無いし、オーガはダークスポーンの一大攻勢であるブライトの時に100体近く確認されるが、普段はまったく見掛け無い。
ゴーレムはコントロールロッドさえあれば操れるが、製法が失われた事でドワーフの虎の子として厳重に保管されている。
そんなオーガとゴ-レムを、何の縁も所縁も無いブラッドメイジたちが、大量に戦線投入……おかしいやろ(-Д-)
これ絶対、アクションシーンの為に無理矢理登場させたやんな。
で、反対にファンでは無い人間が観ると考えた場合、映画としてもちょっと気になる部分が。
カサンドラを助けるガリアンと言う魔道士がいて、2人が崖に追い込まれた時に、「俺泳げないんだよな」みたいな事を言います。
それから、崖下の川に飛び込みますが、そのガリアンがカサンドラを川から引き上げています。
いや、お前が泳げない設定今話したばっかやろ(^Д^;
どうやら、鎧を着たままのカサンドラを引き上げて、もう2度と御免だみたいな展開なんですが、だったら泳げない前振りいらんやん(-ω-;
その前振りなら、カサンドラが鎧のままガリアンを引き上げて、もう2度と御免だ、じゃね?
この監督の以前の作品であるベクシルを観た事ありますが、悪く無かったけど特に面白いとも思わなかったんですよね。
CGアニメで映画を作ると言う分野でひとかどの人物なのかも知れませんが、単に映画監督として考えると特別優れた人では無いんじゃ?(^^;
いや、つまらない訳では無いんですよ、特に好きだと言えるほどには面白いと思えないだけで(爆)
あと、ラストシーンが続きがある感じなんですが、これってⅡに繋がっていると言う事だと思います。
だから、ゲームをやらず映画しか観ない人には、映画として続編を作るつもりに見えるでしょうね。
その意味でも、ファンでは無い人が観た場合にも微妙だと思いました。
それから、タレント声優陣は悪く無かったです。
カサンドラ役栗山千明、ガリアン役谷原章介、ナイトコマンダー役GACKT.
栗山さんは、下手では無いけどそこまで上手くも無い。
ただ、作品を阻害するレベルでは無いので、無問題(^^;
谷原さんは、充分上手いが感情の起伏まで声だけで表現出来るほどでも無い。
ただ、声だけでもイケメンなので無問題(^Д^;
そして、やっぱりガッくん凄ぇ。
最初、すっかり忘れて観ていたから気付かず、そう言えばガッくんも声優しているんだよな、どの役かな、と意識して聞いてやっと判るほど、普通に本職の声優さんが演じているのかと思ったレベル。
ナイトコマンダーが中年親父で、本来のGACKTっぽい感じでは無いのに、しっかり演じていました。
素の自分らしさとは違う役が出来るって、演技力が無いと無理ですからね。
さすがに、常日頃からGACKTを演じているだけあります(^∀^)
イケメンで歌も上手くて演技も上手。
これですぐ詐欺に遭わなければ完璧超人なのにw
個人的な評価として、10点満点で栗山さん7点、谷原さん8点、ガッくん9点ですね。
「真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 殉愛の章(▲)」の阿部寛や宇梶剛は3点なんで、タレント声優陣はかなり高レベルでした(^Д^;
てな訳で、「DRAGON AGE」の正式番外編として観たから決して良いとは言えませんが、黎明期からコンピューターゲームのムービーに親しんで来た人間として、CGアニメ映画としては悪く無かったと思います。
特に褒めたり特におすすめするほど、出来が良いとも思いませんが(^^;
興味さえあれば、観ても大丈夫と言う事で(^Д^;
個人的評価 |
★★★☆☆(3/5) |
この記事へのコメント
色々な作品観ていますが、今まで一番酷かったのはお笑い芸人が声当てているやつですね。
アレ、最悪でまんま棒読みなうえヘタクソすぎて観るの辞めたくらい嫌です。
お笑い芸人使うくらいならまだ無名の声優の方が嬉しいです。
原作ありきでのアニメーション化は必ずしも良作とはならないですよね。
こればかりは観てみないと分からないところが怖いですw
少し前に観た夏目友人帳の劇場版では、バイきんぐの2人が声を当てていましたね。
小峠は小峠過ぎるし、小峠じゃ無い方は無個性過ぎるw
端役だからまだ良いけど、小峠は主人公夏目とのやり取りもあったから、ちょっと悪目立ち。
まぁ、主役、敵役、ヒロイン辺りをやらせるよりは、ずっとマシですが(^^;
ただ、シュレックにハマちゃんはハマッているし、モンスターズインクの田中、石塚コンビも絶妙だし、適正、及び合う合わない次第なところも。
ここらは、キャスティング担当者のセンスかなぁ。