【映画/感想/DVD】DVDで「アリータ:バトル・エンジェル」を観ましたよ。


BD+DVDを購入して、「アリータ:バトル・エンジェル」を観ました。

天使との邂逅

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簡単な内容説明

日本の漫画「銃夢」が原作の、実アクション映画。

地球と火星の間で行われた戦争で、ほぼ人類が死滅した世界。
最後の楽園は、空中都市ザレムと
その下に存在するクズ鉄町アイアンシティ。

アイアンシティの医師イドは、ある日ザレムから投下される
クズ鉄の山で、1人の少女を見付ける。
彼女はサイボー
であり、頭と胸部のみの状態であったが、
脳は生きていた。
亡き娘の姿を重ね合わせたイドは、彼女に娘用のボディを
え蘇生させる。

意識を取り戻した彼女は、しかし過去の記憶を失っていた。
アリータと名付けた彼女を慈しむイドであったが、アイアンシティで
起こっている殺人事件が、アリータたちを戦いへと導く事に……

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と言う事で、今回は「銃夢」の実映画「アリータ」の感想です。
ちなみに、自分は原作未読。
存在は知っていたし、当時友人が最高の漫画だと語っていたから興味はあったんですが、縁無く読まずに来たので、今回「
銃夢」の実と知った事も動機となって観てみました。

内容としましては、26世紀と言うちょっと遠い未来の地球が舞台。
地球と火星の間で戦争が起こり、300年前に最終決戦が行われ世界は滅亡。
唯一残された空中都市ザレムと、そのおこぼれを求める生き残りたちが集ったクズ鉄町アイアンシティのみが、人類最後の生活圏。
本編中に説明はありませんでしたが、滅亡はウィルス兵器によるものだそうなので、この時点では地球や火星に他の生き残りはいないと考えて良さそうです。

人々は体の一部を機械化し、サイボー
として生活するのが普通になっているサイバーパンク。
主人公
アリータを始め、脳以外は全て機械化している全身サイボーも珍しくありません。
ザレムの法で銃器が禁止されているので、基本的にはドンパチの無いステゴロのアクション中心。
他に、モーターボールと言うレースと球技と格闘技を合わせた様な競技があり、それ絡みのアクションシーンもあります。

特徴的なのが、高度なレベルのCGを使った画面の美しさで、最初観た時は、大きな目とサイボー部分だけCG合成で、基本的には女優さん自身が
アリータなのかと思っていたら、完全なCGモデルなんですね。
アバター」由来の進化したモーションキャプチャー(パフォーマンスキャプチャー)を使って、体の動きだけで無く女優さんの表情まで完璧にトレースしているから、本当に人間レベルに見えました。
あえて目を大きくしているので、そこだけCG合成だと勘違いするくらい、存在が自然です。

この大きな目、主演女優さんの目そのものを1.25倍にしたものだそうで、不自然に大きいからこそ造顔されたサイボーらしくて良いな、と思ったんですが、実はサイボーらしさの演出では無く、原作の日本漫画らしい大きな目をリスペクトして再現したとか(^^;
まぁ、他のサイボーたちは、皆普通の目だしな(^ω^;

監督が、
ジェームズ・キャメロンの手法を取り入れて制作した為、背景も実際にセットを組んだ物が多く、CGに頼り切ったフルCG系の映画とは違う趣のある画面作りになっています。
一見すると、昨今流行りのフルCG系映画の様ですが、
ジェームズ・キャメロンが中心となっていただけに、「アバター」に比肩する実とCGのハイブリットです。
ちなみに、本来
ジェームズ・キャメロンが自分で撮るつもりで、「アバター」とどちらを優先するか悩んだ末、結果「アバター」を自分で撮り今は続編制作中との事。

当初、600ページにも及ぶ脚本になってしまいこのままでは映画に出来ないと言う理由もあったそうで、それを今作の監督が160ページにまで編集して実現したとか。
だから、要所は押さえながらもカットせざるを得ない部分も多く、世界観や設定には説明不足も否めません。
個人的に、いくつか気になりました。

まず、これは違和感と言うか好みなんですが、300年生き続ける脳ですね。
多分、これは原作からしてそうなんだろうし、23世紀時点で生体パーツの寿命問題が解決している世界観なんでしょうから、納得するしかありません。
ただ、「
攻殻機動隊」の様に、電脳化してすら電脳硬化症などがあり、どんなに全身を義体化しても最終的に脳だけは寿命を克服出来ない、と言う世界観の方が好き。
サイボーって、むしろ生身の肉体がどんなに素晴らしいかを、逆説的に表す表現でもあると思うんです。
だから、便利で強いサイボーでありながら生体パーツに縛られ続けると言うのが、サイバーパンクとして正解なんじゃ無いのかな、と。
脳さえ生きていれば永遠に生きられる世界観は、少し都合が良過ぎる気がします。

次に、銃器が出て来ない点。
ザレムの法で禁止されている、と言うのは解ります。
だから、一般人は携行しておらず、町中で見掛ける事は無くて良い。
モーターボールも競技だから、ルールで禁止しているのは問題無い。
でも、犯罪者まで法を守る必要は無いでしょ?
犯罪者は銃を使って犯罪を犯し、それを取り締まるハンター・ウォリアー(公認賞金稼ぎ)には銃の携行を許可している方が自然。
警備用多脚戦車センチュリアンは重火器を装備しているので、銃器のテクノロジーは存在している訳だし、余程の先進技術を使った最新式で無い限り、素人レベルの犯罪者にだって簡単な銃くらい自作出来そうでしょ。
犯罪者が他の法は破るのに、銃器禁止の法だけは守る、と言うのが納得行かない。
昨今の流行りは
マーベルとかDCのアメコミヒーローものだから、それに合わせてドンパチよりも格闘アクション主体にした、とか?
銃夢」って言うくらいだけど、原作でも銃器出て来ないのかな?

そして、飛行、乃至滑空装
が存在しないのも気になった。
空中都市と言うくらいだから、きっと対空防御は完璧で、火星連邦共和国(URM(アーム))も空中戦は仕掛け無かったんだと思う。
だから、URM製のボディが空を飛べないのも仕様だと思うし、ザレムに下層民の進入を許さないと言う意味で禁止されているとも思う。
結果、基本的に飛行装
の類が見当たら無いのは良いとして、先と同様犯罪者までそれを守る必要は無いはず。
そして、空中都市攻略作戦に飛行ユニットを使用しないとしても、飛行ユニットが無いのは話が別だ。
今回使わなかったとしても、URM製ボディ発見時に飛行ユニットくらいあっても良さそうなもんだ。
空中都市の上面は対空防御完璧だったとしても、下側(アイアンシティ上空)はそんな様子は無いのだから、下側から取り付く為なら使えそうだし。
それに、ただでさえ重いサイボーボディなんだから、最低限のスラスターなどで落下時の衝撃を軽減する装
くらいは、オプションとしてあってもおかしく無いと思うんだよな(-ω-)
攻殻みたいに、生身の兵士が付ける装備の延長でも良いんだし。
原作がそうなのかも知れないけど、高いところから落ちたら全身サイボーでも死ぬ、と言う都合の為に、飛べない、落下ダメージ軽減出来ない設定にされている様でちょっと……
宇宙戦争を繰り広げるくらいの科学レベルだったんだから、飛行機の類が飛び交っている方が自然な気がしちゃう。
人類が死滅したのはウィルス兵器の所為なんだから、飛行技術を失う事には繋がりそうに無いし。
まぁ、映画だから説明不足なだけでちゃんとした理由はあるのかも知れないし、あんまり気にすんな、って話なんでしょうが(^^;

あと他に、ストーリィ展開として気になった部分がありました。
それは、最後のシーン。
軽く
ネタバレになるんで、あらすじすら知りたく無いタイプの人は読み飛ばして下さい(^^;

紆余曲折あって、復讐とか目的達成とかの為に、モーターボールのチャンプになってザレムへ行く!
みたいな続編ありきの終わり方をしますが、本編中に実はチャンプになっても望んだ形でザレムへ行かせてもらえないと示されています。
だから、本当のところなんで最後にモーターボールに勤しんでいるのか、ちょっと解らない(^Д^;
続編ありきの終わり方自体、個人的に好きじゃ無いので、観終わった後もやっとします。
結果的に続編が作られるのは良いし、最初から何部作と銘打たれていれば仕方無いかな、と思うけど、基本的には単発の映画としてすっきり終わって欲しいです。
アバター」を思えば、きっと10年は続き作ってくれないだろうし(爆)

と言う訳で、基本的にはとても良く出来ていて面白い映画でした。
原作既読者がどう思うか判りませんが、原作リスペクトのある作品だとも思います。
パフォマンスキャプチャーを使った画面作りは、確実に世界最高水準の美しさだし。

明確な減点ポイントも無いと思います。
自分の好みに合っていない部分は少なくありませんが、客観的な欠点とは思いません。
続編ありきの終わり方も、続編さえ観られれば良い引きになっているかも知れないし。
でも、「
アバター」ほどすっきり面白かったとまでは言えないですね。
アバター」の方は、本当続編なんて別に無くても良いのに(^ω^;
いや、
DVD出たら買って観るけどw

細かいサイバーパンクの設定や世界観を楽しむと言うよりも、エンターテインメント重視のハリウッドアクション映画として楽しむ分には、充分おすすめです。
寿命の無い脳や銃器無し、飛行機無しなど、近未来より少し遠い未来だからファンタジー入っているので、細かい突っ込みは野暮な一般向けエンターテインメントって事で。
まぁ、続編出来てから観るのが、1番良いのかも知れませんが(笑)


個人的評価
★★★★☆(4/5)




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この記事へのコメント

唯原陽幸
2019年09月28日 20:03
どもヽ(´▽`)ノ

この作品の原作、見た記憶があります。
いつだったか思い出せませんが(^^;

この手の実写化などは原作ファン向けに作られている事も多いので、
たぶん原作を読んでいないと分からないんだと思いますよ。
私も原作ではなく映像から入って???ってなった作品があるので
もやっとするお気持ちは分かります。
Valhalloss
2019年09月28日 21:19
どもヽ(^∀^)ノ

ウィルス兵器により人類滅亡、なんかも、特典映像でしか語られていませんしね(^^;
今作は、元が600ページだけに、2時間尺に対して物語の量的に盛り込み過ぎではあるんでしょう。
アバターみたいなオリジナルだと、説明は省けないから、構築手順も違って来るかな?
でも、観る人間には関係無いので、説明不足はやはり問題です。
いや、アバターみたいに、3時間尺だったら違ったかな(^∀^;