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help リーダーに追加 RSS 【映画/感想/DVD】DVDで「パンズ・ラビリンス」を観ましたよ。

<<   作成日時 : 2008/04/04 12:39   >>

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DVDを購入して、「パンズ・ラビリンス」を観ました。

悲劇の少女、オフェリア

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簡単な内容説明

内戦下のスペイン暗黒時代。
母が、独裁的な軍の大尉と再婚し、
もうすぐ男児が生まれ様としている。

大尉は、連れ子であるオフェリアには冷たく、
出産を控えた母に、甘える事も許されない。

そんな淋しい時に、彼女は「おとぎ話」に出てくる
妖精と出会い、古い迷宮へと誘われる。

そこで守護者パンより、自分は魔法王国の王女の
生まれ変わりだと知らされ、
地下の王国に帰る為の、3つの試練に挑む事に...


〜〜〜◆〜〜〜◆〜〜〜◆〜〜〜◆〜〜〜◆〜〜〜◆〜〜〜

スティーブン・キング
が賞賛のコメントを寄せているだけあって、ファンタジーファンタジーでも“ダーク・ファンタジー”と呼ぶに相応しい本作

キングが引き合いに出している「オズの魔法使い」や、同じ様な古典である「不思議の国のアリス」とは違い、ヒロイン・オフェリアは常に現実世界に身を置いたままです。
恐ろしい義父と、子連れ再婚の為夫に嫌われまいとし、それを
オフェリアにも求める母。
義父は独裁政権下の
スペイン軍大尉で、周りにはゲリラ、内にはスパイ
そんな恐怖と暴力の世界から、彼女は
幻想の世界を夢見るのです。
幻想の国へ入り込むのではなく、それを求めながら辛く、厳しい現実世界を生きねばならない構成が、この物語を薄暗い闇の物語にしている様です。

そういった特色を持つこの
作品は、「ハリー・ポッター」や「ロード・オブ・ザ・リング」から生まれた、昨今のファンタジー・ブームに則った作品とは一線を画していると思います。
個人的には、「
ラビリンス」や「ネバー・エンディング・ストーリー」の様な、80年代ファンタジー映画の雰囲気に近い印象を受けました。

作中に登場する、妖精や守護者パン、大蛙に食人鬼などは、「おとぎ話」と言うには少々グロテクスで、ホラーとまでは言わないがオカルトの世界です。

それから、
脚本的にいくつか気になる箇所もありました。
それらは、後の展開上そうせざるを得ない所為であり、リアリティを欠く
ご都合主義的展開です。
ただ、目を瞑れないほど非道いものではなく、致命的ではありません。

そして、
最後のシーンに関しては、大別して2通りの解釈が出来ると思います。
残酷」とゆう言葉を宣伝文句として多用しているし、
キングが賞賛している事からも、「残酷」な解釈の方が正しいのでしょう。
それらしく
演出しているシーンもありました。
ただ、
幻想の世界を描いた部分に関しては、「幸福」な解釈が可能な演出をしてました。
(
ネタバレになるので多くは触れませんが、例えば部屋から実際に抜け出している事などです。)
ですから、「
幸福」な解釈の方も、また正しいと言えます。
この場合、どちらが正解であるかではなく、“どちらも想像出来る”事がポイントなのではないでしょうか。
あえてどちらも容易に想像出来る様にした事で、ただ「残酷」なだけでなく、ただ「
幸福」なだけではないエンディングを描き、深い味わいを醸し出している様な気がします。

ホラーオカルトかと評したほどこの映画は独特で、観る人を選ぶかも知れません。
それでも、自分は十二分に面白かったし、また是非にとオススメ出来ます。
大作ファンタジー映画の様に、スカっと楽しめはしないでしょうが、心に何かが残るファンタジー映画です。


個人的評価
★★★★☆(4/5)





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